人類は2つの大きな属性があり、一つは人の自然属性、二つ目は人の社会属性です。人の自然属性で私たちが認識するのは、人は生存するために物質を取る必要があり(例えば衣食住を行う)、人類が続いていくために子孫を残す(性欲)ことです。また、人の社会属性で私たちで認識するのは、人の全ての行為は周囲の人と様々な関係を持つことから逃れることはできないということです。
例えば生産関係、親族関係、同僚との関係などが挙げられます。現実社会の人は必然的に一つの生活は一つの社会関係の中の人です。この複雑な社会関係は人の本質を決め、人の社会属性を形成します。人類のこの2大基本属性の中で一つの共通点は分けることが出来ません。それは「運動性」です。運動とは物質の固有の性質と存在方式であり、物質の根本的な属性です。世界で動かない物質は存在しません。また、物質の運動を分けることもありません。同時に運動は不滅性を持ち、則ち運動は創造されることも消滅させることも出来ません。人類の全ての行為は運動と切り離せないのです。
力は運動の中で不足してはいけない最も重要な要素になります。力は一つの物体が他の一つの物体に対する作用であり、物体間の作用は相互で力は物体の運動状態を変えることが可能で、物体の物理状態と考えることができます。人が地球上で生活するには重力の影響を受け、人体の正常な姿勢を保持しなければなりません。包括的には※臥位、座位、立位であり、必ず重力に適応した解剖構造を形成しなければなりません。次に人体は生存するために労働したり運動しなければならず、このことで様々な影響を受けます。
※臥位…あおむけorうつぶせor横向き寝のこと
人体内部の解剖構造は大きく2種類に分けられ、それは固体物質と流体物質です。固体物質は包括的に各種の軟部組織(例えば筋肉、靭帯、血管、リンパ管、神経、腱鞘、滑膜、関節包、筋膜、大脳、脊髄、各種内臓器官)と骨です。流体物質は包括的に血液と各種の組織液です。このため、人体内の力学体系は包括的に固体力学体系と流体力学体系があります。この2つの大きな力学体系が表現する力学形式は多種多様ですが、重要なのは牽引力、圧力、張力、この3種類が基本的な力学形式になります。
参考文献:吴绪平,针刀医学临床研究,中国中医药出版社:2011